京都から兵庫県の田舎の民家に移り住み、ギャラリー&喫茶を営むご家族からの依頼です。
古材を利用したギャラリー&喫茶の横に、家族二世帯が一緒に生活できるスローライフなローコスト住宅を考えてほしいとの要望でした。
敷地は周囲が田んぼに囲まれた一軒家で四季の移ろいと空の広さを感じられる場所です。
今回はローコストに押さえる手法として、要望にもあったスローライフというキーワードをポイントに、設計や施工の一般常識にとらわれないデザインのあり方を検討しました。
そこで、まず打合せを重ねながらお客様にとって余分だと思えるものは極力省き、木の軸組架構のダイナミックさと、モダンなキッチンを組み合わせるだけのシンプルかつニュートラルな箱として提案しました。
次に、オーナー自らのスローライフな考え方を汲み取って、自作の家具や棚、内部の左官や外壁杉板の塗装等、オーナー自ら工事を行って頂き、ローコスト化を計りました。そして幸いにもこのようなイレギュラーな条件を快く受け入れて頂ける工務店が見つかりこの建物が出来ました。
薪の塀というスローライフな生活にぴったりな塀は、現在経営されているギャラリー&喫茶の暖炉用として造られましたが、「将来は、家の方にも暖炉を置きたい」と夢はつきません。この塀も当然ですが、オーナーの自力建設です。
「ゆっくりとじっくりとすまいづくり」オーナーの住まいづくりはこれからも続きます。
- 構造 木造平屋建て
- 敷地面積 208.54㎡(63.08坪)
- 家族構成 6人家族(祖母、両親、夫婦2人、子供1人)
- 建築面積 -
- 所在地 兵庫県三田市
- 延床面積 176.39㎡(53.36坪)
- 竣工年月 2005年12月1日
- 工事対象面積 -