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継承の家

敷地は国道と県道が交わる交通量の多い街区に位置し、周囲の喧噪への仕切りとなる旧本家の高塀と風情のある門扉を残しての建て替えとなります。

計画当時に伺った解体予定の本家の母屋がとても印象的で、ここの設計者であった父親の当時の暮らしへの想いを垣間見て、今回の計画は、本家としてのおもむき、こだわりを心にとどめ、新たな手法でこれを活かし、ご希望の暮らし方の中に当時の想いや面影を継承していければと考えました。                     

外観は、周辺環境への配慮し、国道側の軒は低くし塀近くの歩行者に圧迫感を与えないよう、遠くからは、複数の屋根が折り合う奥行きを感じる外観とし、町中で目立ちすぎず、でも埋もれない町並みに溶け込む建物になるように計画。
その上で国道からの駐車場への進入に配慮した建物配置、本家としての風格、静寂な中庭、ウッドデッキ越しに広がる庭と畑、ゆったりしたリビングを中心にしたレイアウト構成をとり、これからの新たな暮らしにむけて、この地域では得がたい本家の広さを活かした穏やかさと、緩やかな時間の流れを感じる暮らしとなるよう、今の暮らしに寄り添う自然素材に包まれた住まいづくりをご提案いたしました。

  • 構造 木造平屋
  • 敷地面積 568.64㎡
  • 家族構成 3人
  • 建築面積 184.32㎡
  • 所在地 兵庫県伊丹市
  • 延床面積 176.03㎡
  • 竣工年月 令和4年3月
  • 工事対象面積 -

施工中

庭石を再利用しよう

旧母屋の庭には、飛び石、踏み石、手水鉢、池庭の石、灯籠、井戸石、のべ石、臼石等、様々な石が使われていました。
事前に、個性的なこれらの石の写真をとり、表にまとめ、信頼おける庭師に相談して、今回の庭作りに再利用して頂くようお願いしました。

写真は建物解体後、この石達を一箇所に集めて、すべての石にナンバリング、選抜を待つ石達です。
庭作りにどのように使われるかは、すべて庭師の頭の中に。
できるだけ多くの石達が採用されますように。

プレカット工場にて打合せ&主要材木検査

本日、岡山のプレカット工場へ材木検査とプレカット打合せに伺いました。
ウッドショックの影響で、プレカットして頂けるところがなかなか見つからず、
工務店さんのご努力で、遠方ですがなんとか頼めるところが見つかりました。

別棟でのプレカット図打合せの後、材料確認を兼ねて工場内を一通り見学させて頂きました。なかなかな規模の工場です。
1番奥に置かれてるのが、今回の大黒柱等の化粧柱となります。

ポーチ柱の足元の礎石は自然石がよく似合う

丹波篠山の山にポーチ化粧丸柱の礎石探しに入る。玄関先アプローチの低く抑えた屋根庇を受ける2本の丸柱。
土間をモルタルの掻き落としでほっこり見せるので、丸柱の足下の礎石は形式にとらわれない自然石が合う。
川石や石屋さんの石など色々自分で探すも、どうもしっくりこないので、知人の山に入らせて頂き程よい石を再び探す。
イメージドンピシャはなかなか出てこない。
でもそこは自然石。前より随分おさまりのいい石が2、3候補が見つかったので、なんとかこれで整えよう。
イメージに合いすぎるより面白いかもしれない。
山に入らせて頂き感謝

庭工事で多くの庭石の再利用をして頂きました。

建物のコンセプト同様に、庭の計画も、庭師にお願いして旧母屋で使われてた庭石の多くが、新たな意味を持って生まれ変わりました。
再利用にはいろいろ手間はかかりますが、いいものは継いでいくことで、この家でしか使えない世代を積み重ねた素材や表現が加わり
、単に新しい家ではない時間幅のある住まいになったと思います。

お引渡し後…

入居後のご様子を伺いに行きました。

今日は、お客様のご自宅に訪問。その後の生活の様子や植栽の手入れ等、新しい暮らしの気になる箇所等を聞かせて頂きました。植木の葉の変色や、病気になってる箇所が出てきたとお話しが有り、その場で植栽を写真で庭師に送り、その場で木々に応じた適切な水遣り等のアドバイスをいただき、今後の参考にして頂きました。

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