兵庫県神戸市のまちびらきから50年近く経つ開発地の角地で、長年暮らしてきた思い出の土地。気心しれたご近所のなじみの方々がいるこの場所に戻っての生活をと、使わなくなって久しい旧住宅を建て替えしての建築となりました。当面はお孫さんの世話をしながらの週末住宅、一段落したら老後の一人暮らしを満喫することを夢見ながらのすまいづくり。クライアントは前の家では、数々のDIYの経験のあるとても器用な方で、建てるにあたりできるところは、自分でも参加してみたいとの希望もいただき一部の左官体験を一緒に経験していただきました。計画に当たっては、週末住宅の時期があるとのことでしたので、家族でも一人でも、いつ行っても羽を伸ばせる心地よい空間であることが大切と考え、ロフト付きで、お孫さんも楽しめ、仕上げは優しく自然素材で包み、しっかりした大黒柱と大きな梁材で木の力強さと天井の高さに変化をつけた空間となるように計画。加えて軒深い屋根で、窓開けるとさっと空気を入れ替えられる風通しのよいい平屋の家とすることで、週末訪問時の開放感が得られ、将来の生活でも過度にクーラーに依存しすぎない風通す暮らしが営めるようご提案いたしましました。
- 構造 木造平屋建て(一部ロフト付き)
- 敷地面積 230.53㎡(69.73坪)
- 家族構成 単身+たまに子供家族の訪問
- 建築面積 -
- 所在地 兵庫県神戸市
- 延床面積 81.10㎡(24.53坪)
- 竣工年月 2019/5/1
- 工事対象面積 -
施工中
地鎮祭
基礎工事
手刻み加工
工務店さんの木の加工場へ伺い、見える化粧部分の木材の刻み作業を拝見する。
太い木を扱う一つ一つの作業に匠の技が宿る瞬間が垣間見え、木の香りと加工音だけが響く現場にはちょっとした緊張感と不思議な安心感がありました。
手刻み加工
棟上げ
見上げると空と木組み。純粋でとても美しい瞬間です。
お施主様と左官を一緒に塗りました。
ご依頼当初から豊富なDIY経験を活かしたいとの希望も有り、一緒に漆喰を塗って頂きました。
さすがものづくりの好きなだけあり、ほんの少しのレクチャーで、ゆっくりですが確実にいい感じに仕上がって行きました。
一緒に塗った箇所の完成写真
床の塗装
床の自然塗料もご参加頂き一緒に作業して頂きました。