多くの陶芸家のギャラリーが建ち並ぶ沿道沿いにある建物をリノベーション。
お客様の要望は、他のギャラリーとの差別化、内部展示スペースの拡張、新しい展示方法の提案、梱包用資材の保管スペース、応接スペースの新設等でした。
提案内容
山々の広葉樹が美しいこの立杭焼の郷でこの景色に馴染む展示方法。外観は新しくなりすぎず、車で通り過ぎる方には、窓越しの内部壁面の素材感と照明効果でちょっとのぞいてみたいという暖かみのある雰囲気を演出。建物に近づくと窓越しに作家の作品が楽しめ、2段階で沿道から見た建物内部の雰囲気を演出し、作品の世界観にそっと人を引き寄せる。陶器祭りの際の混雑を解消するための動線。作業場との動線。ゆっくりと寛ぎながら商談できる板の間コーナー。目線の位置を変化させることで立ち止まり効果を意識した展示方法。一点ものをじっくりと見ていただくためのニッチスペース。暗いギャラリーのイメージをなくすための明かり取りを効果的に配置しました。
丹波の立杭のこの街道は、車でなくゆっくりと歩いて散策したい町並みです。ここ立ち杭は陶器のまちとして持つポテンシャルが強く、変に観光化されず古いものを大切に地に足ついた歴史の積み重ねの断片が、街道や路地の至る所で発見でき、職能とまちの雰囲気と来訪者の自然な関係が残っていて、ついつい時間を忘れて散策したくなるまちです。この雰囲気を崩さずよりいい方向にさりげなく上げていけるにはどうしたら良いかを意識して計画しました。
- 構造 木造平屋
- 敷地面積 -
- 家族構成 -
- 建築面積 -
- 所在地 兵庫県丹波篠山市
- 延床面積 -
- 竣工年月 2005/9/1
- 工事対象面積 100.00㎡(30.25坪)