昨日、三田国際マスターズマラソンに初参加し、なんとか完走することができました。フォフォフォ！

夏に心身の疲れから体調を崩し、診療所に行くと、先生からあなた運動してないでしょう。足のつりは運動不足から来る老化です。「がーん」老化。。。

復調した後は、少しジョギングでも続けてはとアドバイスをうけ、最初は歩くところから少しづつ距離を伸ばし、気がつくと少し走ってみたい自分に気がつき、走ってみるも、息切れして苦しくて公園の周回1kmも走れない。唖然。

まあまた走りたくなったら走ってみよう。歩くこと1月ほどで、たまに走る距離が1km、2kmと1週間ごとに耐えられる距離が伸びだした。それ以上はなかなか伸びなかったが、ある日知人になかなか走れる距離が伸びない事を相談。3〜5kmゆっくりでも走れるようになるとマラソンも夢じゃ無くなるとアドバイスを頂き、とにかくまずは3km走れるようになってみようと頑張る。

そして無理なく3km走れるようになった時点で、自身のモチベーション上げのために、ちょうど今年自分の誕生日に開催となる地元の三田国際マスターズマラソンにひそかに登録。しかし55歳のこの体、気合い入れて毎日走ると、いろんなところにガタがきた。こりゃいかんと、YOUTUBEでストレッチを学び、走る回数も走りたくなくなる事の無いよう手を抜くことを慣行。なぜなら、マラソンは一時の目標。体調管理のためのジョギングがいやになったら元も子もない。そしていろいろ試してみた結果、2日はサボっても3日目は無理矢理でも走る。これが、一番つらくなく走り続けられるマイペースと分かってくる。ジョギング2ヶ月ほどでスローペースなら息切れせずに5〜7ｋｍ程は走り続けられるように。体重も70に達しようとしていたのに気がつくと62程に。身軽さも相まって、ようやく早朝の軽いジョギングが一日のいいスタートが切れる日課となった。

今の自分は何kmほど走れるのだろうとの疑問にチャレンジ。日曜日を使って10km、15kmまで平地でのゆっくりペースなら走れることを確認。

そして12月。今年は少し雨の多い暖かい日が続く。毎日走らなければという意識も薄れ、手を抜くことも慣れてきて、足の張りや腰や膝の痛みもなく、のんびり走る中に、たまに電柱間でダッシュを入れる。

いよいよ、大会前日。急に全く経験の無いアップダウンのある21kmに挑戦する事に不安を感じはじめる。できる準備を行ってしっかり寝る。

大会当日朝、とてもいい感じで体が動く。それにしても昨日の暖かさはどこへ行った。強烈な寒さの中、会場まで歩いて向かうと会場は防寒対策もしながらもすごい熱気。この寒さでタンクトップで挑もうとする人たちも。サンタ姿のランナーもいて、まじかーと少々場の雰囲気にたじろぎながら、準備運動。市長の挨拶等を聞いた後スタートの各グループに入り、スタートを待つ。

老若男女こんなに走る人たちがいるのかと驚きつつ、自分がこの中にいることが信じられないという想いと良くここまで来たなあという想いが重なりながら、10時半のスタートを待つ。

スタートの合図にゆっくりと全体が流れる。流れに合わせて足を動かす。この密集はいつまで続くのだろうか。完走できるペースを守れているのかわからぬまま、取りあえずこの流れに身を任す。少しづつ、上がったり下がったりする人が出てくる中、いつもより少し早いペースで走れている事に気がつくも、このまま20kmいけるのだろうかという不安がよぎる。とはいえ、走れているのにあえて速度を落とす勇気も無く、前の人について行く。最初の長い登り坂で呼吸をコントロールしながら意外と走れて何人か抜くことができた。

10kmほどきて息は大丈夫なのに足の方に痛みが出だす。足首やふくらはぎ、膝じゃ無く足の付け根あたりの痛みだったので、無理の無い走りができてると自覚。我慢できる痛みなので、リラックスを意識しながら走り続ける。2回目の給水所で初めて水補給。関学の折り返し前ですれ違いながら「ファイトー！」と激励を飛ばしながら走る招待選手の小林祐梨子さんの活き活きと走る姿に、疲れと痛みに耐えるだけの走りが、「よし！」と切り替わる。

途中、皆さんの応援（特に小さなお子さんや、シャボン玉応援、外国の方々の集団応援が印象に残りました）に癒やされながらとにかく足を動かす。

終盤、大きな下りからの残りの3km？あたりで一気に足が動かなくなる。やばいと思いながら、無理矢理足を前に動かし、ゴールを目指す。足全体が痛重く、周りには歩いてる人がかなり増えてきている。ここで歩いてはもったいないとなんとかのこり2，300メートルあたりまで耐えたが、急に意識が遠のくような感覚が、もうすこしなのにと気合いでとにかく足を動かす。ゴールは、ぼやーっと周囲の応援を感じながら3本のラインを通ったことだけ記憶している。なんとか達成したと安堵し、ふらふらと会場に行き、無料の豚汁にありつく。豚汁の優しい暖かさが体中を満たし、一気に意識が戻った。やったー！と湧き上がる充実感。アドバイス頂いた方々、応援してくださった皆さん、ボランティアの方々ありがとうございました。

56歳にして初マラソン。極寒の中、いい誕生日記念となりました。それにしても豚汁うまかった！当分忘れられません。
無理なく怪我なく、引き続き体調管理に軽いジョギング続けてみようと思います。
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